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講義名 地域文化論
(副題) 看護学科(H31新カリ)
代表ナンバリングコード
講義開講時期 前期 講義区分 講義
基準単位数 2 時間 30.00
代表曜日 火曜日 代表時限 4時限

所属名称ナンバリングコード

担当教員
職種氏名所属
教授◎ 兼重 努医療文化学講座(文化人類学)
 test staff 
非常勤講師横内 吾郎医療文化学講座(文化人類学)

対象学科/学年
学科学年
医学部看護学科 ~ 医学部看護学科2 年 ~ 2 年

学修目標(到達目標)  ここ十数年来の世界情勢の激変に伴い、わが国でも中東情勢あるいはイスラーム教に関するニュース報道が急激に増大しつつある。にもかかわらず、私たちはイスラームについて十分な知識を持ち合わせていない。
 この講義では、イスラーム教に関する基礎的な理解から始めて、現代イスラーム社会について基本的な事柄を解説してゆく。加えて、比較文化的な観点から、中国・東南アジア・ヨーロッパの各地域について、イスラーム教徒・イスラーム社会に関するトピックスを取り上げ解説する。
 
 イスラームの社会と文化を学ぶ事により、我々が属している日本の社会と文化を相対化して捉える為の視点も身につけて頂きたい。
授業概要(教育目的・準備学修・事後学修・履修要件等) 《イスラーム理解のための基礎知識》
イスラーム文化が現代社会に及ぼしているさまざまな影響について、地域文化比較の観点から総合的に解説する。
(1)イスラーム概論
 イスラーム教の基本的教義の理解から始めて、現代イスラーム世界についての基礎的な知識の獲得を目指す。
(2)ヨーロッパとイスラーム
 ヨーロッパにおけるイスラーム教徒とその立場
(3)中国・東南アジアとイスラーム
 中国におけるイスラーム教徒とその立場、東南アジア大陸部とイスラーム社会

【準備学修等に必要な時間目安】
※受講生は、授業受講の外に、1コマの授業当たり180分の時間を使って授業の予習・復習やレポート課題等に取り組む事が望まれる。
授業内容 第1週~第8週  イスラーム概論(横内講師)
ただし、第1週の最初の10分は成績評価などに関する説明(兼重)
第9週~第10週 現代ヨーロッパにおけるイスラーム教(横内講師)
第11週~第15週 中国および東南アジア大陸部におけるイスラーム教(兼重)
授業計画表
地域文化論
年月日(曜日)時限担当教員項目内容教室
第1回令和 3年04月13日(火)4時限兼重 努
横内 吾郎
イスラーム概論成績評価などに関する10分程度の説明(兼重)

ガイダンス―イスラームについて学ぶ意義を考える―
A
第2回令和 3年04月20日(火)4時限横内 吾郎イスラーム概論イスラーム教の基本的な教義A
第3回令和 3年04月27日(火)4時限横内 吾郎イスラーム概論イスラーム法A
第4回令和 3年05月11日(火)4時限横内 吾郎イスラーム概論スーフィズムと聖者信仰A
第5回令和 3年05月18日(火)4時限横内 吾郎イスラーム概論シーア派A
第6回令和 3年05月25日(火)4時限横内 吾郎イスラーム概論近代以降の思想的展開A
第7回令和 3年06月01日(火)4時限横内 吾郎イスラーム概論現代の諸問題A
第8回令和 3年06月08日(火)4時限横内 吾郎イスラーム概論イスラーム世界の文化A
第9回令和 3年06月15日(火)4時限横内 吾郎現代ヨーロッパにおけるイスラーム教現代ヨーロッパにおけるムスリム移民社会A
第10回令和 3年06月22日(火)4時限横内 吾郎現代ヨーロッパにおけるイスラーム教現代ヨーロッパにおけるムスリム移民問題A
第11回令和 3年06月29日(火)4時限兼重 努中国および東南アジア大陸部におけるイスラーム教(1)中国におけるイスラーム教徒-回族の事例(1)-A
第12回令和 3年07月06日(火)4時限兼重 努中国および東南アジア大陸部におけるイスラーム教(2)中国におけるイスラーム教徒-回族の事例(2)-A
第13回令和 3年07月13日(火) 兼重 努中国および東南アジア大陸部におけるイスラーム教(3)中国におけるイスラーム教徒-ウイグル人の事例(1)-A
第14回令和 3年07月20日(火)4時限兼重 努中国および東南アジア大陸部におけるイスラーム教(4)中国におけるイスラーム教徒-ウイグル人の事例(2)-A
第15回令和 3年07月27日(火) 兼重 努中国および東南アジア大陸部におけるイスラーム教(5)東南アジア大陸部におけるイスラーム教徒-雲南系ムスリムの事例-A
授業形式・授業形態  講義形式をとる。原則、対面で実施し、講義室で実施する授業をZoomを用いてライブで同時配信も行う。なお、必要に応じて、視聴覚機器を使って映像資料などを紹介する。
成績評価方法(成績評価基準を含む)  レポート課題(2回)の成績を素点(各50点×2=100点満点)とします。(期末筆記試験は実施しません。)
1.レポート課題(第1回目)は
[第1回から第8回までの講義内容(横内先生の授業担当分)]を踏まえ、書いて頂くレポートです。
(提出方法、レポートの内容、締め切り日、字数、注意事項などに関しては8回目の授業が終わるまでに横内講師から通知します。)
2.レポート課題(第2回目)は
下記の①か②のうち どちらか一方から選んで 書いて頂くレポートです。
①[第9回と第10回の講義内容(横内先生の授業担当分)]を踏まえ、書いて頂くレポート。
②[第11回目以降の講義内容(兼重の授業担当分)] を踏まえ、書いて頂くレポート。)
レポート課題(第2回目)の(提出方法、レポートの内容、締め切り日、字数、注意事項など)に関しては
①を選択する方は横内講師からの指示に従って頂き、
②を選択する方は兼重の方から(第11回目の授業の際に)詳細を連絡する予定です。

受講(出席)状況・受講態度などに問題がある場合は程度に応じて素点から10~40点減点します。

 なお、レポートは、参考文献を全て明示し、引用出典を逐一明記して下さい。剽窃・盗用は厳禁。レポート執筆に関する注意事項は授業中に指示します。注意事項を守っていないレポートを提出した場合は単位を認定しないこともあります。またその場合レポートの再提出などの救済措置は一切とりません。
テキスト(教科書等)  教科書は使用しない。
 参考文献は、講義の際に随時紹介する。