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講義名 文化人類学
(副題) 看護学科
代表ナンバリングコード
講義開講時期 前期 講義区分 講義
基準単位数 2 時間 30.00
代表曜日 金曜日 代表時限 3時限

所属名称ナンバリングコード

担当教員
職種氏名所属
教授◎ 兼重 努医療文化学講座(文化人類学)
 test staff 

対象学科/学年
学科学年
医学部看護学科 ~ 医学部看護学科1 年 ~ 1 年
医学部看護学科編入 ~ 医学部看護学科編入3 年 ~ 3 年

学修目標(到達目標)  文化人類学とは、人類の文化・社会の多様性と普遍性について研究する総合的学問です。文化人類学における文化の捉え方、視点、考え方、研究方法に関する学習を通して、他者理解、自己理解、他者の尊重につながる以下の事項を身につけることを目標とします。
①世界の諸文化の多様性を理解しようとする姿勢
②異文化を生きる人々の目を通して人生や世界を見る為の方法論の基礎

また近い将来医療人となる皆さんに有用と思われる、以下の様なスキルの習得も目指します。
③病気・健康・医療・死をめぐる文化的な多様性を説明できる。
④自身が所属する文化を相対化する事ができる。
⑤人々の暮らしの現場において病気・健康がどのように捉えられているかに気を配る事ができる。
⑥文化と医療の関係を考える事ができる。
授業概要(教育目的・準備学修・事後学修・履修要件等) まず、①文化人類学の考え方や研究方法、研究対象などの事項について解説し、異文化理解のための基礎的な枠組みを提供します。
次に、②文化人類学の研究テーマのうち、医療に関するものも取り上げ、皆さんが将来医療の現場で文化人類学の素養を役立てる為のヒントについても具体的に紹介します。

宿題として数回小課題を出します。

【準備学修等に必要な時間目安】
※受講生は、授業受講の外に、1コマの授業当たり180分の時間を使って授業の予習・復習や宿題・レポート課題等に取り組む事が望まれます。
授業内容 1.文化人類学とはどんな学問?
2.異文化理解の基礎知識
3.文化人類学の方法:フィールドワーク
4.実は身近にある異文化
5.民族誌を読む
6.医療の現場で文化人類学を役立てる
授業計画表
文化人類学
年月日(曜日)時限担当教員項目内容教室
第1回令和 3年04月09日(金)3時限兼重 努文化人類学の目的①文化人類学では何を学ぶのか?その目的は?
②何故医大生が文化人類学を学ばなければならないのか?


第2回令和 3年04月16日(金)3時限兼重 努文化人類学における「文化」の捉え方①文化人類学における「文化」の捉え方の特徴は?
②文化人類学における「異文化」の捉え方の特徴は?


第3回令和 3年05月14日(金)3時限兼重 努【4/23休講の振替】文化の多様性世界中で同一、普遍的の様に見える事象を文化人類学の視点から捉え直す

第4回令和 3年04月30日(金)3時限兼重 努異文化データ収集方法文化人類学ではどうやってデータを集めるのか?

第5回令和 3年05月07日(金)3時限兼重 努文化人類学におけるフィールドワーク(1)フィールドワークはどのようにするのか?

第6回令和 3年05月21日(金)3時限兼重 努文化人類学におけるフィールドワーク(2)文化人類学のフィールドワークの具体例:福井勝義「東アフリカ・色と模様の世界ー無文字社会の豊かな創造力ー」

第7回令和 3年05月28日(金)3時限兼重 努民族誌①民族誌とは何か?
②課題レポート作成に関する注意事項


第8回令和 3年06月04日(金)3時限兼重 努サブ・カルチャー:実は身近にある異文化①サブ・カルチャーとは?
②サブ・カルチャーとしての医療


第9回令和 3年06月11日(金)3時限兼重 努民族誌を読む(1)マリノフスキー著『西太平洋の遠洋航海者』

第10回令和 3年06月18日(金)3時限兼重 努民族誌を読む(2)同上

第11回令和 3年06月25日(金)3時限兼重 努民族誌を読む(3)同上
ロバート・F・マーフィー著
『ボディ・サイレントー病いと障害の人類学―』


第12回令和 3年07月02日(金)3時限兼重 努民族誌を読む(4)ロバート・F・マーフィー著
『ボディ・サイレントー病いと障害の人類学―』


第13回令和 3年07月09日(金)3時限兼重 努医療現場での文化摩擦医療人と患者さんの間の文化摩擦ー「エホバの証人」信者の輸血拒否の事例ー


第14回令和 3年07月16日(金)3時限兼重 努文化人類学を役立てる①応用人類学とは何か
②応用人類学の実例


第15回令和 3年07月30日(金)3時限兼重 努医療の現場で文化人類学を役立てる①医療人と患者さんの間のプチ異文化ーアンケートの結果よりー
②医療人類学
③看護人類学


授業形式・授業形態  講義形式をとります。原則、対面で実施し、講義室で実施する授業をZoomを用いてライブで同時配信も行います。適宜、視聴覚教材(ビデオ)も活用する予定です。
成績評価方法(成績評価基準を含む)  期末の課題レポート(100点満点)。ただし、小課題の提出状況・受講(出席)状況・受講態度などに問題がある場合は程度に応じて課題レポートの点数から10~40点減点します。
 なお、課題レポートに剽窃(盗用)その他不正行為があった場合は単位を認定しません。詳細は授業で説明します。
テキスト(教科書等)  教科書は使用しません。毎時間プリントを配布します。
参考文献等  参考文献は授業の中で適宜紹介します。