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講義名 医の倫理Ⅰ
(副題) 医学科
代表ナンバリングコード
講義開講時期 後期 講義区分 講義
基準単位数 10 時間 10.00
代表曜日 代表時限

所属名称ナンバリングコード

担当教員
職種氏名所属
教授◎ 室寺 義仁医療文化学講座(哲学)
 test staff 
非常勤講師早島 理医療文化学講座
非常勤講師藤崎 和彦医療文化学講座(哲学)
非常勤講師関根 龍一医療文化学講座(哲学)
非常勤講師大北 全俊医療文化学講座(哲学)

対象学科/学年
学科学年
医学部医学科 ~ 医学部医学科3 年 ~ 3 年

学修目標(到達目標)  「医の倫理」の授業では、医学研究領域及び医療領域における(特に現代・近未来の日本が抱える)、社会的・倫理的な諸問題について学び、受講する医学生一人一人が自ら、医師として行う医学研究・医療行為が、社会的・倫理的にどのような問題を伴うことになるのか、考える力を身に付ける。
 まず、「医の倫理I」(「Ⅰ」から「Ⅲ」へと継続する履修課程の中でのまず最初の「Ⅰ」)では、医学研究上・医療行為上の諸問題点の中でも、特に、(1)インフォームドコンセントの問題を含む医師・患者関係を学習する授業、(2)緩和医療の現場での事例を検討する授業、並びに、(3)公衆衛生分野における倫理的諸問題を考察する授業を展開する。こうした授業の中で、受講生各自がそれぞれに、「医の倫理」という大きなテーマの中で、人と人との関係性のあり方を細やかに考える習慣性を身に付けることを目指す。
授業概要(教育目的・準備学修・事後学修・履修要件等) 「医の倫理」(Ⅰ~Ⅲ)包括的ガイダンスの中では、宗教、あるいは、哲学が担ってきた役割と、科学が担うようになった役割の根本的差異についての概説から始め、医科学分野の進展に伴う、第二次世界大戦後の倫理に係る諸問題についての歴史を辿り、高度な医療の発展に伴って問われるようになった研究倫理に係る諸問題などを取り上げる。研究倫理については、具体的には、日本学術振興会「科学の健全な発展のために」編集委員会編『科学の健全な発展のために―誠実な科学者の心得―』丸善出版2015年、この中、第1章と第8章の内容を取り上げる。
受講生は、(1) 医療現場におけるコミュニケーションの取り方、特に「悪い知らせ」を伝える際のポイントを、模擬患者とのトレーニング・セッションを通じて学ぶ。(2)また、緩和医療分野におけるコミュニケーションの取り方を、ナラティブ(患者の語り)を用いた事例研究を通じて学ぶ。(3)そして、公衆衛生の観点から見えて来る倫理的諸問題を学ぶ。
授業計画表
医の倫理Ⅰ
年月日(曜日)時限担当教員項目教室
第1回令和 3年10月08日(金)2時限早島 理
室寺 義仁
「医の倫理」(Ⅰ~Ⅲ)包括的ガイダンス臨1
臨2
第2回令和 3年10月12日(火)3時限藤崎 和彦
室寺 義仁
医療におけるインフォームドコンセント
― 医療コミュニケーション(Ⅰ)
臨1
臨2
第3回令和 3年10月12日(火)4時限藤崎 和彦
室寺 義仁
医療におけるインフォームドコンセント
― 医療コミュニケーション(Ⅱ)
臨1
臨2
第4回令和 3年11月16日(火)3時限大北 全俊
室寺 義仁
公衆衛生倫理
― 公衆衛生倫理の概論(Ⅰ)
臨1
臨2
第5回令和 3年11月16日(火)4時限大北 全俊
室寺 義仁
公衆衛生倫理
― 公衆衛生倫理の概論(Ⅱ)
臨1
臨2
第6回令和 3年12月06日(月)3時限関根 龍一
室寺 義仁
緩和医療と臨床倫理 ― 事例検討方式で学ぶ(Ⅰ)臨1
臨2
第7回令和 3年12月06日(月)4時限関根 龍一
室寺 義仁
緩和医療と臨床倫理 ― 事例検討方式で学ぶ(Ⅱ)臨1
臨2
授業形式・授業形態  基本、講義形式の対面授業。
授業によっては、医療現場における個々の事例を紹介しながら、それぞれの事例について、意見交換を行ったり、また、ロ-ルプレイを通じて考えたりする。
成績評価方法(成績評価基準を含む)  試験は行わない。
 講義ごとに、各講師が与える課題に対して、レポートの提出を求める(レポート受理期間は、各講義終了一週間後の同一曜日午後1時まで)。
(1) レポートは各10点満点で評価し、全レポートの総合点で合否を判定する。なお、レポートは、WebClassを介してのWeb提出を求める。レポートの提出期限は厳守すること。提出期限を過ぎたレポートは、原則、受理しない(当該授業の評価は、0点とする)。 
(2) 病気その他緊急の事態でやむを得ず欠席する場合は、授業開始までに、WebClassの「医の倫理Ⅰ」授業クラスのメール・メッセージ機能を用いて、室寺宛に連絡すること。
(3) レポートの提出確認については、WebClassの学生画面から「成績」>「マイレポート」で、各自で確認すること。
テキスト(教科書等) 特に定めない。必要に応じて講義の中で紹介する。