シラバス参照

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講義名 哲学特論
(副題) 医学科
講義開講時期 後期 講義区分 講義
基準単位数 2 時間 30.00
代表曜日 火曜日 代表時限 2時限

担当教員
職種氏名所属
教授◎ 室寺 義仁医療文化学講座(哲学)

対象学科/学年
学科学年
医学部医学科 ~ 医学部医学科1 年 ~ 1 年

学習目標(到達目標)  受講生各自が、それぞれの興味と関心、あるいは、好奇心にしたがって、古えの哲人・賢人たちが残した言葉に出会い、人類の叡智が辿り着いた思索の深みを学ぶことを通じて、自分自身の思考能力に新たな広がりと柔らかを身につけることを目標とする。
 
授業概要(教育目的・準備学習・事後学習・履修要件等)  「人を愛する」ことについて、アリストテレスの「友愛」、キリスト教の「無償の愛」「神愛」、儒教の「仁愛」、墨子の「兼愛」、そして、仏教の「大悲」など、これらの観方をそれぞれ旗印とするような人間観の視座から、多様な「愛」の形についての思潮を考察する。医療の原点は「人を愛する」ことにあると考えるからである。この学びの過程で、受講生各自が、様々な「愛」の形、そして、日本の精神文化における悲しみと共にある「愛」の形について、思索を繰り返し深めて行く習慣性を身に付けることを目指す。
 受講生には、各講義の受講に先立って、シラバスに記載された<内容>に関して、各自で理解できる範囲で良いので、自主学習を進めておくことが望まれる。その上で、講義を聞き、知識・考えを広め、レポートを作成する過程で考えを深めて、自らの考えを客観的合理的に記述することが求められる。
授業内容  神との契約という関係性の中に人間を観る思潮、多神への祈りの許に人と人とのつながりの関係性に人間を観る思潮、そして、神なきところで人と生き物一般との関係性の中に人間を観る思潮などについて、古典文献(の邦語訳)を参照しながら、仏教哲学を根幹に見据えつつ概説する。
授業計画表
哲学特論
年月日(曜日)時限担当教員項目内容教室
第1回令和 3年10月05日(火)2時限室寺 義仁ガイダンス「人を愛する」こと、特にアリストテレスの説く「友愛」と愛の三つの形についてD
第2回令和 3年10月12日(火)2時限室寺 義仁西洋の近代思想エーリッヒ・フロムの「愛の技術」についてD
第3回令和 3年10月19日(火)2時限室寺 義仁インドの哲学(1)古典インドの神秘哲学
―「アートマンへの愛着」(究極的な自己愛)
D
第4回令和 3年10月26日(火)2時限室寺 義仁インドの哲学(2)縁起観
― ものごとの成り立ちの観方、あるいは、アートマンへの執着の否定
D
第5回令和 3年11月02日(火)2時限室寺 義仁中国の思想(1)
「仁愛」という孔子の教えD
第6回令和 3年11月09日(火)2時限室寺 義仁中国の思想(2)
孟子による「惻隠の心」としての「仁」D
第7回令和 3年11月16日(火)2時限室寺 義仁中国の思想(3)
「仁愛」と、「兼愛」という墨子の教えD
第8回令和 3年11月30日(火)2時限室寺 義仁アブラハムの宗教(1)アブラハムの宗教についてD
第9回令和 3年12月07日(火)2時限室寺 義仁アブラハムの宗教(2)キリストの教えとしての「無償の愛」と「神愛」D
第10回令和 3年12月21日(火)2時限室寺 義仁アブラハムの宗教(3)
「黄金律」と「忠恕」の心
―「良心」と「真心」について
D
第11回令和 4年01月04日(火)2時限室寺 義仁「悲しみ」の哲学(1)『万葉集』(巻5)の憶良の歌から学ぶ
―「子を愛(うつく)しむ心」
D
第12回令和 4年01月11日(火)2時限室寺 義仁「悲しみ」の哲学(2)「愛」という漢字と和訓
― かなしむ、いとおしむ
D
第13回令和 4年01月18日(火)2時限室寺 義仁「悲しみ」の哲学(3)現代日本の詩人・大岡信の「死生観」から学ぶD
第14回令和 4年01月25日(火)2時限室寺 義仁「死」の哲学死者と弔いD
第15回令和 4年02月01日(火)2時限室寺 義仁まとめ日本の精神文化と愛の形D
第16回      
授業形式・授業形態 基本、講義形式の対面授業。
成績評価方法(成績評価基準を含む)  講義で取り上げた主要テーマごとに、基本、毎時間、コメント(出席票に、自らの考えや意見を述べるという仕方で)の提出を求める(3点満点評価)。このコメントについて、40%評価。出席も毎回取る(授業内容に対するコメントの提出で出席を取ることも、また、受講登録者名簿で出席を取ることもある)。
 期末試験(論述式レポート)を、60%の評価として、成績評価を行う。
テキスト(教科書等) 教科書はない。適宜、プリントを配布する。
また、授業の中で、関連する参考図書を順次紹介して行く。