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シラバス参照
講義名
哲学入門
(副題)
医学科
代表ナンバリングコード
講義開講時期
前期
講義区分
講義
基準単位数
2
時間
30.00
代表曜日
火曜日
代表時限
2時限
所属名称
ナンバリングコード
担当教員
職種
氏名
所属
教授
◎ 室寺 義仁
医療文化学講座(哲学)
対象学科/学年
学科
学年
医学部医学科 ~ 医学部医学科
1 年 ~ 1 年
医学部特別聴講学生 ~ 医学部特別聴講学生
学修目標(到達目標)
受講生は、それぞれの興味と関心、あるいは、好奇心にしたがって、古えの哲人・賢人たちが残した言葉に出会い、人類の叡智が辿り着いた思索の深みを学ぶことを通じて、自分自身の思考能力に新たな広がりと柔らかさを身につける。
入門授業として、世界の哲学史の観点から、特に東洋の古典に伝わる諸思想を取り上げるので、受講生は、この授業を受講する中で、各自それぞれに自分自身の今の存在を見つめ直す言葉に出会い、そして、
(1) 東洋の古典に伝わる諸思想、すなわち、南アジア(古典インド語圏)・東アジア(漢字文化圏)の主たる思想の基本的な考え方が理解できるようになる。
(2) 日本的な精神文化、並びに、その背景にある仏教の思想や人間観について、自ら感じ・考えた内容を、他者に分かる言葉で伝える能力が身につき向上している。
これら2点を主たる目標とする。
授業概要(教育目的・準備学修・事後学修・履修要件等)
世界の哲学史の観点から、まず、数千年にわたる歴史と文化を有する (1) 東アジア(中国)、(2) 南アジア(インド)、(3) 地中海(ギリシャ/ローマ)の文化圏に注目し、特に東洋の古典に伝わる諸思想を取り上げ、それぞれの思想を代表する古えの哲人・賢者たちの言葉を紹介して行く。そして、それぞれの哲学・思想が語る、特に、人間の観方、こころの観方に注目しつつ、現代の私たちの日常的な思索の中にも、意識するとしないとに関わらず、思想的影響を与え続けている考え方を考察する。この学びの過程で、日本の精神文化についても歴史的な観点から考えて行く。
受講生には、各講義の受講に先立って、シラバスに記載された<内容>に関して、各自で理解できる範囲で良いので、自主学習を進めておくことが望まれる。その上で、講義を聞き、知識・考えを広め、レポートを作成する過程で考えを深めて、自らの考えを客観的合理的に記述することが求められる。
授業内容
世界遺産に登録されている、ギリシャ・インド・中国の文化遺産などを学びながら、1.古代ギリシャの思想家たちの言葉、2.古代インドの神秘家たちの言葉、並びに、ブッダ(釈迦)の言葉、3.古代中国の聖人たちの言葉を紹介して行く。この学びの中で、言葉の持つ力を知り、日本人の精神性を語るときの「和」「大和魂」、あるいは、「もののあわれ」「なさけ」などの思想感情や、無常観についての考察を深めて行く。
授業計画表
哲学入門
回
年月日(曜日)
時限
担当教員
項目
内容
教室
第1回
令和 3年04月13日(火)
2時限
室寺 義仁
ガイダンス
哲学の三つの潮流について
①
②
③
第2回
令和 3年04月20日(火)
2時限
室寺 義仁
ギリシャの思想家たちの言葉 (1)
アリストテレス
―「友愛」について
①
②
③
第3回
令和 3年04月27日(火)
2時限
室寺 義仁
ギリシャの思想家たちの言葉 (2)
アリストテレス
―「倫理」について
①
②
③
第4回
令和 3年05月11日(火)
2時限
室寺 義仁
ギリシャの思想家たちの言葉 (3)
ヒポクラテス
―「誓い」と現代の医の倫理
①
②
③
第5回
令和 3年05月18日(火)
2時限
室寺 義仁
インドの神秘家たちの言葉 (1)
ヤージュニャヴァルキャ
①
②
③
第6回
令和 3年05月25日(火)
2時限
室寺 義仁
インドの神秘家たちの言葉 (2)
『バガヴァット・ギーター』の思想
①
②
③
第7回
令和 3年06月01日(火)
2時限
室寺 義仁
中国の聖人たちの言葉 (1)
老子・荘子
①
②
③
第8回
令和 3年06月08日(火)
2時限
室寺 義仁
中国の聖人たちの言葉 (2)
孔子
①
②
③
第9回
令和 3年06月15日(火)
2時限
室寺 義仁
中国の聖人たちの言葉(3)
孔子・孟子
①
②
③
第10回
令和 3年06月22日(火)
2時限
室寺 義仁
仏教の言葉 (1)
ブッダ(釈迦/世尊)
①
②
③
第11回
令和 3年06月29日(火)
2時限
室寺 義仁
仏教の言葉 (2)
最澄・空海
①
②
③
第12回
令和 3年07月06日(火)
2時限
室寺 義仁
日本人の精神性を表す用語 (1)
「和」「大和魂」
「諸行無常」
①
②
③
第13回
令和 3年07月13日(火)
2時限
室寺 義仁
日本人の精神性を表す用語 (2)
「日本挽歌」
―『万葉集』(巻5)から
①
②
③
第14回
令和 3年07月20日(火)
2時限
室寺 義仁
日本人の精神性を表す用語
(3)
「もののあわれ」を知る知性のあり様と「なさけ」を知る情感のあり様
①
②
③
第15回
令和 3年07月27日(火)
2時限
室寺 義仁
まとめ
まとめとしての「日本人の精神性」について
①
②
③
第16回
令和 3年08月03日(火)
2時限
室寺 義仁
試験(11:00~12:30)
臨3
授業形式・授業形態
基本、講議形式の対面授業。
成績評価方法(成績評価基準を含む)
講義で取り上げた主要テーマごとに、基本、毎時間、コメント(出席票に、自らの考えや意見を述べるという仕方で)の提出を求めます(3点満点評価)。このコメントについて、40%評価。出席も毎回取ります(コメントの提出で出席を取ります)。
期末試験(論述式レポート)を、60%の評価として、成績評価を行います。
テキスト(教科書等)
教科書はない。適宜、プリントを配布する。
また、授業の中で、関連する参考図書を順次紹介して行く。